予防接種とは？

予防接種

予防接種は、感染症の流行や重症化を防ぐために、事前にワクチンを接種し、免疫を獲得する方法です。
ワクチンは、病原体（ウイルス・細菌）の病原性を弱めたり、無力化した成分を含みます。これを体内に取り込むことで、特定の感染症に対する免疫をつけ、発症を防いだり、発症しても軽症で済むようになります。

当院で受けられるワクチン

インフルエンザワクチン

インフルエンザの予防には手洗いやマスクも有効ですが、最も効果的なのはワクチン接種です。

接種のポイント

  • 持続効果：約5ヶ月
  • 接種後、効果が出るまでに約2週間かかる
  • 日本での流行期（冬～春）に備え、12月中旬までの接種が推奨

接種回数

  • 13歳以上：1回接種
  • 13歳未満：2回接種（1回目の2～4週間後に2回目を接種）

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症による重症化を防ぐためのワクチンです。接種の詳細や対象者については、お住まいの自治体の公式ホームページをご確認ください。

定期接種の対象者

  • 65歳以上の方
  • 60～64歳で基礎疾患（心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能の重度障害）がある方
※
対象者には、接種費用の一部が助成されます。（詳細は自治体の公式HPをご確認ください）

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、成人の肺炎の主な原因菌の一つで、特に高齢者は重症化しやすいことが知られています。

定期接種の対象者

  • 65歳の方（これまで23価の肺炎球菌ワクチンを受けたことがない場合）
  • 60～64歳で基礎疾患（心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能の重度障害）がある方
※
対象者には、接種費用の一部が助成されます。（詳細は自治体の公式HPをご確認ください）

任意接種について

  • 対象外の方でも自己負担で接種可能
  • 再接種の際は、前回の接種から5年以上空けることが推奨（5年未満で接種すると、注射部位に強い痛みが出る可能性あり）

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、水ぼうそう（水痘）を経験した方が、加齢やストレス、免疫低下によって再発する病気です。皮膚の発疹とともに、神経に沿った強い痛みが現れることが特徴です。
特に高齢者は、帯状疱疹後も長期間痛みが続く（帯状疱疹後神経痛）ことがあり、予防のためのワクチン接種が推奨されています。

定期接種の対象者（令和7年4月1日～）

  • 65歳以上の方
  • 70・75・80・85・90・95・100歳の方
  • 101歳以上の方
  • 60～64歳で免疫機能の障害があり、身障者手帳1級相当の方
※
対象者には費用の一部が助成されます。（詳細は自治体の公式HPをご確認ください）

ワクチンの種類

  • 生ワクチン（ビゲン）
  • 不活化ワクチン（シングリックス）（2回接種が必要）
※
シングリックスは、1回目の接種から2ヶ月後に2回目を接種します。

予防接種を希望される方へ

  • ワクチンの種類によっては予約が必要です。
  • 接種対象や助成の有無については、お住まいの自治体の公式ホームページをご確認ください。